南明寺(山口県萩市)
南明寺の糸桜は4代住職が植樹したとされ、樹齢300年と言われている。
天保年間(1830~43)に編纂された「八江萩名所図画」にも南明寺の枝垂
れ桜の下で花見をする人々が描かれているので、江戸時代から有名な花
見の名所であったようだ。今でさえ見頃のタイミングを見計らうのは難しい
のに、情報ツールの乏しい時代、城下の人たちはどうやって見頃を見極め
て花見に出かけたんだろう。
きっと最も早くに咲くこの桜を、今か今かと待ちわびていたんだろう。
かなりの老木だけに、近年衰弱が激しいように見受けられる。住職も心配し
てか、花見の季節には庭に出て、根回りを踏んだり、不躾に墓の敷地に入
って撮影する不届き者がいないか目を光らせていらっしゃる。
南明寺は、平安時代に創建された天台宗の古刹で「いと桜」というシダレ
ザクラが花見マニアに知られている。ご本尊の聖観音立像と千手観音立像
という2体の国指定重要文化財の仏像を持つ、古式ゆかしいお寺である。
シダレザクラは普通の桜と比べて開花の時期が少しズレているらしく
「南明寺の糸桜、散っちゃあ、行っちゃあ、見ちゃああっても、咲いちゃあ、
行っちゃあ見ちゃあない」・・・とかいう歌も詠まれているのだ。
萩弁で良くわからないと思うが現代標準語に訳すと「南明寺の糸桜は散
った頃に行く人はいるが 咲いている頃に行く人はいない」という意味だ
そうです。
撮影 松本 憲治様
3月28日撮影時に YAB (山口朝日放送)が取材して、当日放映された
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