影絵・文/石井昭さん(宇部興産〜テレビ山ロOB)


山口県の恐竜(下関市吉海海岸)

 長い長い地球の歴史の中で、恐竜ほど私たちの興味をそそる生物はないと言ってもよいでしょう。
 1憶5千万年もの長期にわたってこの地上の覇者として君臨した後、今から7 千万年前にその歴史の幕を降ろした恐竜王国その終焉からして謎に包まれています。

 小天体が地球に衝突したのが原因とする説、又、生物「類」としての限界に到達していたとする寿命説。植物相変化による「便秘〜死滅」説等があり、これからも研究は続けられる事でしよう。初期の恐竜の化石の発見は19世紀初頭のイギリスと言われます。初めは鯨か鰐の骨か分からず、フランスの古生物学者キュヴィエによって「絶滅した爬虫類」の存在が確立されました。現在でも世界各地で恐竜の化石が発掘されており、恐竜には温血動物や、卵を一力所に集めて育てた恐竜などの発見が続いています。新種もまた発見され、サイズモサウルスなどは全長50mに達する超大型恐竜の存在も明らかになっています。我が国でも東北、北陸はじめ各地で恐竜の骨や足跡の化石が発見されて います。


 山口県では、響灘に面する下関市の吉母(よしも)海岸でイグアノドンの足跡が発見されました。この地区の地層は海の生物の化石を合む地層の上に、淡水性植物の化石を合む地層が乗っており、この上の方の地層に2つの足跡が発見されたのです。足跡のサイズは3本指の中央最長部で24・と32・のものがあり今からおよそ1億5千万年前と推定されます。


 自然の堤防で川などの水路から隔てられた浅い沼を、イグアノドンが歩いた時に、足跡が泥土に印されたものでしょう。限りないロマンを秘めた恐竜。
 その痕跡を 求める探求は、今後とも各地で統けられることでしょう。

 



      
※ 山口県に関しては、北九州市自然史博物館学芸員の岡崎さんに伺いました。

                        
                        (宇部興産社内報「ゆーびー いー」提供)