常盤公園にある、宇部市熱帯植物館が主催する春季学習会は、
17年4月から毎月2回開催され7月迄8回にわたり開かれます。

第2回目の学習会は4月23日サギ草の無菌播種エビネの交配と無菌培養
       エビネの交配と無菌培養(キエビネを中心に)

 キエビネの和名は、“黄海老根”で花の色に由来します。
本州(和歌山、中国地方西部)四国、九州、沖縄本島、
台湾に分布し、「林床」と呼ばれる樹林の下に生えています。
黄色の大輪花を着ける美しいランですが、エビネブームの
おりの乱獲とエビネとの自然交配により激減し、

絶減危機惧種に挙げられています。
 ラン科植物の種子は、種皮の中に胚乳を持たないという
特有の構造をしているので、自然の状態では、発芽し生育
する時ラン菌と呼ばれる微生物の働きを必要としています。
このため効率的に発芽生育することが難しい植物ですが、無菌播種することで
効率的に大量の苗を得ることができます。

          

キエビネの増やし方
球茎(バルブ)を分ける…地表近くを連なる球茎を分割して増やす方法。
家庭園芸では主にこの方法で増やす。
無菌播種・種子を無菌的に播種し、培養する。無菌操作ができる装置
や環境が必要になる

左の写真は花が枯れてエビナの種を取り出した後の状態。
              播種の適期
(受粉後何日目頃に播種するのが良いか)
キエビネが受粉すると日を追って種子が形作られて来る。受粉後70日頃からは発芽可能
ではあるが発芽率は低い。受粉後110日目が最も発芽率が高い.播種適期の目安のた
めに交配の日付を記録しておく。

              鉢上げ
 播種後1〜2年経遺すると、幼苗は2〜3枚の葉と2〜3本の根を持つほどの大きさとなり、鉢上げができるよう
 になる。
 ・苗を痛めないように培養容器から取り出し、根についている培地を水道水で洗い落とす。
 ・直径7cmくらいの鉢に、苗の根を広げて湿った水苔で丁寧に巻き、あまり固くならない程度に寄せ植えする。
 ・植え終わったら灌水し、乾燥を避けるためポリ袋で覆い小さな穴を開ける。その後は徐々に慣らし2週間後に
  袋をはずす。この期間は直射日光に当てない。
 ・その後は風当たりの少ない日陰で育て、乾かかさないように注意する。鉢上げ後4〜5年で開花する。

17.4.23 第2回 サギソウの無菌培養
17.4.09 第1回 サボテン(春楼)種を培地に播く